がんセンター研究所長に中村祐輔氏
http://lohasmedical.jp/news/2010/04/01172504.php
NIH の所長に Francis Collins 氏が着任したとき,ゲノム科学が個の医療に貢献する道筋はアメリカによって主導されてゆくのだと半分喜び,半分悲しんだ。がんセンター研究所長に中村祐輔教授が就任されることは,日本のがん研究におけるゲノム科学の存在感が高まることを期待させてくれる。
まずは大規模ながん細胞のサンプル収集が行われ,そして SNP アレイを用いた SNP 解析,CNV 解析が進むのではないだろうか。これらの日本人を対象としたがんゲノムの研究は,少なくとも,北欧で進められているがんゲノムの研究成果がどの程度日本人に対しても当てはまるかを判断するために価値を発揮するだろう。次世代シークエンサーを用いたがんゲノム研究も登場しているが,未だコストパフォーマンスにおいて SNP アレイの方が圧倒的に優れており,そのため,解析対象とする人数のスケール感で言えば,SNP アレイを用いた研究は次世代シークエンサーの追随を許していない。
果たして中村教授はどのような成果をがん研究の分野であげてくれるのか?期待を膨らませながら,Nature や Nat Genet のタイトルをチェックしてゆこうと思う。